「オールブラックニッポン」の文字起こしをしてみました。主な内容がダイジェストになっています。

「最初に勤めた会社の社長は、人を育てる人だった。その人が最後に言ってくれた言葉は『20代は(労働の)単価が低い。でもそれは当たり前だ。というか、だからろくに能力が無くても雇ってもらえるんだ。30代になったら、ざくっと仕事を渡されてそれができるような、まとまった仕事をできるようになれ』だった。それが『卒業』の言葉だった」

「ブラック起業で起きていることって、シュリンク(圧縮)できる可能性が高い。ブラック企業の人を助けることを考えるとき、役割(ファンクション)が複数にわたっているかどうかを考える必要がある。作業(タスク)が複数にわたっていてもかまわないが、役割が多岐にわたっている状態、つまり、マルチファンクションマルチタスクだと仕事の圧縮のしようがない。ウェブデザインとトラック配送の仕事を両方受け持っていたら、それはそれぞれやるしかない。圧縮できない。でも、シングルファンクションマルチタスク、つまり役割がひとつでその仕事の量が多い状態、たとえばウェブデザインが山のようにある、と言うことならやりようはある。企業のHPをデザインするのなら、『アクセスマップ』は必ず必要だから、それは共通のフォーマットにして、テンプレートを作っておくとか。『会社概要』は使い回しするとか。それらを空いた時間を作っておく。」

「ブラック企業の大きな問題は二つあって、学歴とか職歴とかの問題でブラック企業しか行くところが無くなってしまった、そういう社会的環境があるという点と、ブラック企業に入ってしまうとスキルが全くたまらないという点。だから一旦ブラック企業に入ると、蟻地獄にはまったアリのように抜け出せなくなる。」

「一旦ブラック企業に入ってしまった状態をどうひっくり返すのか。今はコミュニティはたくさんある。リアルでもネットでも、多くの場所があるから、そういう場所で助言をもらいながら、日々凌ぎながらなんとかスキルを会得していって、成果物を作って人に示していくこととか、他の人との信頼関係を作っていくこととか」

「まず愚痴を言おう。愚痴を言わないと死んでしまう。愚痴を言って、落ち着いたら、それから具体的に手を動かそう。まとまった仕事ができるスキル、たとえばウェブ制作なら、IE6でも崩れないようなレイアウトのcssが書けるるようになるにはどうすればいいか、その技術を身につけるにはどうすればいいかを人に聞こう。そういう、自分一人で完結できる仕事をざくっとこなせれば、仕事を取ってくることができるようになる。従来の仕事、建設関係なんかだと難しいが、ネット関係ならそれができる。空いた時間を作って、その可能性にかけてみよう。」

「今はブログやTwitterなど、ネット上でもつながれるインフラがたくさんある。そこで自分をアピールしてみよう」

「『ダメだ』という気持ちにおぼれてしまいそうになるけれど、それにとらわれて手が止まってしまったら抜け出せる可能性はゼロになる。ダメだという状態から抜け出すには、自分自身への決意(アティテュード)が必要だ。勝てる目にかけるしかない。格闘技で言えば、テイクダウンから腕ひしぎしかできなければ、それを繰り返すしかない。勝てるシンプルな手に集中する。すでに『負けている』状態の今は、これからも負ける要素の方が圧倒的に多い。けれど、負ける要素に意識をフォーカスするのではなく、万に一つであっても勝てる要素にフォーカスしてそれを繰り返すことが現状をひっくり返すことにつながる。勝ちたい、と思ったら、負ける要素の話をするのはそこからは止めよう。実は、優れた格闘家(たとえばノゲイラ)であっても、勝てるシンプルな方法に集中して、勝つべくして勝っている。全部の試合で勝つことを考えるのではなく、目の前の試合だけに集中している。針の穴を通すような可能性にかけて、それを手にしている。多くの人は、そもそもその可能性にかけて動くことをしていない」

「自分の強みを生かす。格闘技で言えば、立ち技と寝技の両方ではなく、得意な方を極めればいい。全方位に強い人はいない。『捨てる』選択も必要になる。勝てるポイントで勝てばいい。たとえば、サッカーの欧州選手権で、実力は消して高くないギリシャが勝った。高度な現代サッカーに対して、マンツーマンディフェンスを敷くなど、現在のギリシャの実力で勝てる方法を考えに考え抜いて、それぞれの試合だけを勝つという戦略によってだった。」

「勝つにはフィニッシュブローが必要。実力があっても、フィニッシュブローがないと勝てない。営業なら、訪問数より適切な名簿を手に入れるとか。」

「自分が強くなる、という解決方法と同時に、体を壊しそうになったら、速やかに逃げよう。職場の業務形態を改善すれば解決できるのなら、その方向も探ってみよう。職場で団結できるなら団結した方が良い。愚痴は団結にもつながる。」

「時間がない。当然だと思う。どうするか。まず、睡眠時間を確保すること。とにかく寝ましょう。ブラック企業にいる人に一番必要なのは『クリアな思考』。寝不足だと被害者意識で頭がいっぱいになるので。そして頭がクリアになったら、業務を圧縮する方法や自分の力をアピールする方法を探ろう」

「あまりにマルチファンクションで働いていると、会計が管理できなくなり、それぞれの判断が正しいかどうか全くわからなくなる。売り上げが上がっても落ちてもその原因がわからない。原価もコストも計算できない。そんな風に従業員を働かせている会社は、経営が全然できていない。」

「世の中でもっとも忌み嫌われるのは、人の可能性=未来を奪うこと。これまでの産業、たとえば製鉄では、溶鉱炉のコストが人件費より遙かに大きかったので、人を使い捨てにする、と言う理屈は通じたかもしれない。が、ITなどでは、コストはほぼ人件費。そこで人を使い捨てにするというのは、全くおかしい。産業構造が変わったことを理解できていないのではないか」

「ときには社長に、『あなたの判断はおかしくないか?こんな仕事の仕方では採算割れではないか?あなたの仕事の押しつけ方は強迫的だ』と直接言うことも必要だし有効。社長が『おれはうまくやれている』と勘違いしている場合がある」

「ときにはうまく手を抜くことも必要。いわゆる『給料泥棒』(笑)。ブラック企業で給料泥棒になるのは非常にスキルがいるが(笑)、そうやって凌ぐのも一つの方法」

「(どうしておかしな判断を繰り返す経営者がトップに居続けるのか)一概には言えないが、おかしいことに気づいた人間が、おかしいことを理屈づけて伝えられないことも大きいと思う。会計の知識とかは、学校でも会社でも教えてくれないし、一般的にも『金勘定は汚い』と認識されて積極的に学ばれない傾向にある。が、経営に口を挟むのなら絶対に必要な知識。自分の主張を理屈づけるには絶対に必要になる」

「仕事って、実は全部必要ないかもしれない。もしかすると、全部の仕事を辞めてしまっても、問題は起きないのかもしれない。しかし、本当に必要な仕事がほとんど無いという状況は、多くの人にとってかなり耐え難い状況なので、自分のアイデンティティを守るためにも、何らかの仕事でその時間を埋めてしまう。だから、意味あるのかわからない仕事がたくさん生まれることになる。その経過を知らないで仕事を引き継ぐと、その量に圧倒されてしまう。実はここら辺が、仕事に押しつぶされる根本的な原因かもしれない。(直接的にしろ間接的にしろ)売り上げに貢献しない仕事は本来すべき仕事ではない「効いている」仕事と「効いていない」仕事を見分ける必要があるが、それは非常に難しい。だから、みんなその難しい仕事を避ける傾向にあるのではないか。現実を見たくない人がたくさんいて、だから仕事は増えるのではないか」

「無理矢理仕事を作って居場所を作る人たちがいるのでは?」「それは難しい問題で、その役職に見合う実力のない人が役職に就いてしまった場合、自分を守るために仕事を作ることがある。加齢による能力の低下があるから、毎回毎回実力を試されるのはきつい。だから、自分のポジションを守ろうとする、ということもあるだろう」

次回のラジオは、「オールブラックニッポン その2」。

具体的な職場の現実から考えます。

あなたの職場の「給料泥棒」(笑)も教えてください。

おたより大募集です。

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「オールブラックニッポン」その2 その3 その4

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でたらめな会社はオーナー企業が多いと思いますよ。
株主が多数居れば馬鹿な経営者は排除するでしょうし。

[...] りになりたい方は、↓をお読みください。 「前回「オールブラックニッポン」の文字起こしをしました!」 [...]

人生詰んだ人向け:ブラック設計事務所から自分を守る

俺はブラック企業にいる。そう、ではどうするのか?
reponの日記 ないわ〜 404 NotFound(暫定) 


これ読んでてITって大変そうだなって思う

「ブラック企業の大きな問題は二つあって、学歴とか職歴とかの問題でブラック企業しか行くところが無くなってしまった、そういう社会的環境があるという点と、ブラック企業に入ってしまうとスキルが全くたまらないという点。だから一旦ブラック企業に入ると、蟻地獄にはまったアリのように抜け出せなくなる。」
というくだりに異業種(建設業界)でも当てはまるなーと思い、引用させていただきました。

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